CONCEPTコンセプト

宮古島市にあるアパート兼宿泊施設。イタリア語で、「Mira（眺める）Costa（海岸）」と名付けられた。
建築計画としては、アパートとしても宿泊施設としても宮古島の気候・風土を思う存分楽しんでもらえるような工夫が必要であった。建物を利用する人に、できるだけ長く滞在し、島での暮らしを楽しんでほしいという思いのもと、間取りや設備、仕上げ関係においても飽きないように極力シンプルに仕上げるように努めた。
間取りは、1ROOMと１LDKの２種類で構成されており、天井高さは、各部屋共通で3.7ｍ。その天井高さを利用し、ロフトを設けることで、多様な人数対応ができるほか、１ROOMでもLDKとして空間を有効活用できるよう計画した。

全部屋オーシャンビューが楽しめるバルコニーは、間取りの一番の見せ場でもあり、外観の顔ともなる重要な役割を担う。

バルコニーは、手すりとしては高めの1400mmの高さで30角のアルミの角パイプを50mmピッチで配置。部屋の間取りはそのままで、テラスに角度をつけ、目線が交差しないように配慮することで、周りの視線を気にせずゆったりと寛げるようにした。周りの目線を遮りながらも、ルーバー格子からはオーシャンビューが楽しめる。

日中は洗練された白色の外観にスタイリッシュに映えるバルコニー。夜になるとアルミルーバーの隙間から、部屋の明かりが漏れ外観の演出照明としても機能する。