HOUSE
非日常を感じるセカンドハウス
FLAT
2021.07
- 所在地沖縄県宮古島市
- 階数地上1階
- 床面積66.13㎡
CONCEPTコンセプト
建築場所は沖縄県宮古島。
県外に生活の拠点を持ちながら、毎年訪れる宮古島に第二の拠点を持ちたいというクライアントの要望から設計がスタートした。セカンドハウスということもあり、面積は20坪すこし。LDKに寝室と少し作業できる書斎を設けてある。宮古島に行くという非日常を高めるためにホテルライクなシンプルな内外装デザインとしている。そうしたセカンドライフ的なシンプルな話と裏腹に将来は本拠地を宮古島に移していきたいというクライアントの要望もあった。県外で営む仕事関係を将来は宮古島に移していくこと。宮古島に移住した際にはマリン関係の仕事をしたいという要望から、建物前面の駐車スペースには深い庇を設けながら敷地は充分に余白を広くとるようにマリン事業に対応していこうとした。深い庇のある駐車スペースに隣接し書斎を設けているが、書斎が将来的な職場になることを考えており、庇が宮古島の恐ろしく強い日差しを少しでも和らげ、仕事で来訪する者の日傘としての役目を果たすことや、室内への熱を和らげることを想定している。FLATという名前を建築につけているが、これは建物の外観が極力水平を意識していることから、また「FLAT=平たい」という意味が、セカンドハウスを持ち、これから移住へ向けて進んでいくクライアントのスタートを表しているような言葉に感じ名付けた。
PHOTO GALLERY
Facade南側外観1
深い庇が特徴のファサード。壁面はコンクリート打放しにカラークリアを塗布し重厚な印象をあたえている。
Facade南側外観2
強い日差しにたいして深い庇が影をつくっている様子。
Facade南西側外観
道路に対して閉じる事でプライバシーをたかめている。側面に見える出入り口の向こうは書斎となっている。
Approach通路
エントランに続くアプローチ。庇つきでぬれにくい設計となっている。突き当たりの花ブロックの向こうはリビング前の庭となっている。
Entrance porch玄関ポーチ
黒と白でまとめられた玄関ポーチ。引き締まる空間にしている。
Entrannce玄関
壁面に窓はないが、上部トップライトからの光を木ルーバーで拡散させて繊細な光としている。
LDK
リビングよりダイニングキッチンをみる。トップライトを直線的に配した、ホテルライクなデザイン
Living1リビング1
リビングを見る。白とグレーを基調とした空間。
Living2リビング2
前写真と比較とすると窓の開け閉めで空間のイメージが大きくかわる。
Living3リビング3
リビングから奥にみえる空間は書斎や仕事部屋につかう空間。仕切りは壁面に収納されている。
Living4リビング4
リビングと庭の繋がりをみる。
Living5リビング5
リビングと庭の繋がりを見る。花ブロックの向こうはエントランスポーチで来客者の気配を感じるが、みえにくい設計となっている。
LDK
玄関側よりLDKをみわたす。照明をつけないくても自然光が空間を彩る。
Study room書斎
白、グレーにあわせたウォールナット色が生きる書斎スペース。将来はここで事業をスタートする予定。
Bathroom1洗面・浴室1
洗面室洗面台をみる。シンプルにホテルライクなデザインを意識した。
Bathroom2洗面・浴室2
壁面に石調のタイルをもちいてシンプルで清潔感がありながらも石の温かみを加えた空間。
Bathroom3洗面・浴室3
浴室をみる。置き型の浴槽。将来撤去もしやすいという事で提案。
Rest roomトイレ
トイレも極力シンプルに。あきのこないデザイン。
Bed Room寝室
極力窓をおさえ、光が引き立つ空間にしている。
LDK
LDKの夕景。間接照明が引き立つ非日常を演出する空間。
LDK
間接照明をメインで配置したホテルライクの照明計画。
Facade夕景外観1
南側外観を見る。夕方の雰囲気。優しい光で演出している。
Facade夕景外観2
南が側外観を見る。照明器具も躯体を掘り込み配置する事で、目に照明をはいりにくくしている。
撮影:井田佳明