Renovation

Re092

2023.11

  • 所在地沖縄県北谷町
  • 床面積155.7㎡(1階:105.6㎡/2階:50.1㎡)
  • 築35年フルリノベーション
Concept

両親が住む実家、日々の生活でほとんど使わない部屋をリノベーション、2世帯住宅にした事例。
既存建物は目の前が海というロケーションに優れた立地であるにも関わらず、部屋が細かく仕切られ、海への眺望の良さを活かされていない間取りであった。既存部分全体の劣化と、家族の動線を検討した結果、玄関など一部を共有する2世帯の形式で1階、2階とも全体工事をすることに決定。
1階親世帯は住み慣れた間取りからの大きな変更はせず、床の段差の解消、
水回りの使い勝手の改善など、これから引き続き住み続ける際の住み心地を重視した。
床はダークトーンのウォールナットフローリング。家具は明るめな木目としているが、全体的に御両親が好きなテイストにそろえることですっきりと落ち着いたデザインに。家族が集まるLDKは既存の天井を取り払い、天高を高くすることで以前よりも明るく開放的な空間となった。
夜は間接照明の明かりが優しく空間を照らし、安らげる落ち着いた雰囲気となる。

2階子世帯は細かく区切られた既存の部屋をまとめ、景色を大きく取り込むこととした。海側に大きな窓をつくり、海を眺めるのに一番良い配置になるよう、LDKを配置。
窓の前には造作のベンチを配し、海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができる。
1階と同じく既存の天井を取り払いできた空間を利用し、壁上部には吊棚を取付。これから永く生活していくなかで、様々なものを収納、飾ることができるスペースとした。
素材は施主好みのラフな材料を採用。木、ステンレス、モルタルなど様々な素材が一つの空間にバランスよく溶け込む。一つの建物の中に、親、子世帯の好みと生活スタイルが共存する、多様性のあるザインとなった。

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  • Before
  • After
Before & After
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Entrance
共有の玄関には家族皆のお気に入りのタイルを採用。ベンチに腰掛けよりかかっても壁を汚すことのない機能的な役割も果たす。真鍮の照明が空間を優しく照らす
LDK
親世帯既存の窓を最大限利用した。1階ながら明るいLDK。ナチュラルな木目でやわらかい印象のウォルナットのフローリングが空間を引き締める。
右側壁上部まどは階段につながる
LDK
親世帯キッチンからLDKを見る。奥の和室まで視線が通る為より広々と感じられる。天井を挙げたことにより見える梁が空間のアクセントとなる
Kitchen
親世帯既存の壁付けキッチンは対面型に変更。食器棚は、既存の窓を活かしながら収納量を確保できる形状とした
Bedroom
親世帯寝室を見る
Desk design
親世帯。趣味の裁縫を楽しむ為のオリジナルの作業テーブル
Stairs
親世帯のリビングにつながるFIX窓を追加した階段。光を取り込むと同時に人の気配を感じることもでき2つの世帯をほど良くつなげる
LDK
子世帯。1階と同じナチュラルな期の色だが全体的にラフな仕上げをすることで異なった雰囲気に
LDK
子世帯。職人の手による塗装が印象的なLDK。上の棚には思い出の品をたくさん飾ることができる
Kitchen
子世帯。ステンレスと木を組み合わせた造作キッチン。広いワークトップ・水栓・コンロなど施主のこだわりひとつひとつが形となった
Living
子世帯。海側に大きく開く窓を新設。ベンチに腰掛けゆったり海を臨むことができる
LDK
子世帯。ダイニングからの眺望
wash basin
子世帯。広く清潔感のある洗面台
wash basin
子世帯トイレの手洗い器。デザイン性と素材感のある器具を選定
LDK
親世帯LDK。夜は間接照明が空間をやさしく照らす
work space
親世帯寝室兼ワークスペース。オープンな収納家具は空間を分けると同時に気持ちのオンオフを切替える役割も
LDK
子世帯LDK。施主の好みの暗さに合わせスポットライトの台数を調整。昼間とは異なる表情の落ち着いた雰囲気となった。
ライティングレールを利用し照明を追加するなどコントロールも可能

撮影:井田佳明

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