CONCEPTコンセプト
観光客向けのお土産店や飲食店、商業施設やディスカウントショップなどが建ち並ぶ、沖縄県那覇市国際通り。
『焼肉 琉球の牛 那覇国際通り店』はその中でも一際賑わう広場の一角に建つビルの3階にある。昼も夜も多くの人が行き交うこの喧譟の中で、ゆっくり落ち着いて食事ができる居心地の良い空間を造る事を心掛けた。
立地上、広場や路上から見上げる店内の景色を導入と捉え、ガラスのカーテンウォールにあえてサインは設けず、ブラックチークを貼った天井や木を基調とした内装に視線を集める事で、シックな佇まいを際立たせ周辺店舗との差別化を図った。
エントランスホールは床を間接照明の淡い光で浮かび上がらせ、仕切った千本格子の入口から店内へと期待感を伴って来店客を誘う。
店内はシンプルに、石やタイルといった質感のある素材で設えた。
壁には名栗加工のタモ材を柱には琉球石灰岩を使用し、素材の持つ力強いテクスチャを生かしている。又染め物を模したカーペットや壁に施された塗り壁風版築、随所に配した関節照明の柔らかな光が “凛とした静寂感” を演出している。
客席レイアウトは様々な人数のグループ客に対応できる様に3タイプの客席を設けた。各個室は千本格子の回廊で緩やかに分割され、ゆっくりとくつろぎながら特別な時間を楽しんでいただける空間となっている。
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GALLERY
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エントランスホールは床を間接照明の淡い光で浮かび上がらせ、仕切った千本格子の入口から店内へと期待感を伴って来店客を誘う。
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通路と個室入り口をみる。入り口の建具は、繊細な潔さがあり、組子意匠の定番である千本格子のデザイン。
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通路と個室入り口をみる。
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通路をみる。床には、伝統的な染めの技術で加工されたタイルカーペット を採用。
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客席全体をみる。それぞれのテーブルは、ロールスクリーン で仕切ることができる。
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テーブルは白木をイメージしたもの。グリルなどの機器はテーブルに埋め込んですっきりとしたデザインに。
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塗り壁調のベルアートを施した壁には間接照明をあてて空間に陰影をつけている
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千本格子の間仕切り壁で柔らかく視線を遮る
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客席は、ブラックチークの下がり天井を施し、個室感を演出
撮影:石橋マサヒロ